数年前からちょいちょい仕事で関わっていたスリランカのコーヒー、
未来世紀ジパングって番組のスリランカ特集の中で取り上げてもらったみたい。
最初は泥みたいなコーヒーだったけど、そこから品質改善やってみんなでワイワイ話し合って、現地で会社とお店作って、自分はその後まもなくスリランカを去ったので、その後にオーナーとローカルのみんなが頑張って盛り上げてくれているのは感謝の一言ですね。
このプロジェクト、もともとの社会開発の視点では、
2013年当時のスリランカは「都市部はどんどん発展していくけど、農村は置き去りだよね?いまはいいけど子供たちの世代になったらどうなるんだろう」ってとこが個人的な出発点だったと思う。
それと、現地でしばらく暮らしてて、紅茶はおいしいけどたまにコーヒーが飲みたくなる。でも当時は美味いコーヒー飲めるところがほとんどなくて、だったら自分たちで作ろう!ってとこがビジネス的な出発点。
メディア向けには、その一部としての「女性が活躍する」コーヒービジネスってコンセプトに焦点が当たっているみたいだけど、これは見る人によっては誤解を生む表現かもしれない。
スリランカって公務員とかは女性で役職に就いてる人も多いし、産休とかもガッツリ取得できるし、見方によっては日本よりずっと女性の社会進出は進んでいると思う。だから一言で「女性の社会進出支援」とかいってしまうと、スリランカについて誤解されてしまうかなぁと。
一方で、古き良きスリランカ文化が残っているところでは、嫁入り前の女性は親御さんがガッチリマーク、結婚相手も就職先も親が決めるなんてことがざらにあるわけで、こういうところに、押し付けにならない形でアプローチできたらなと考えたわけです。
お店のオープニングスタッフの面接のときもみんな親御さん連れてきてた。日本人の感覚からすると、仕事の面接でなぜか隣にしれっと親が同席してるってすごい違和感だったなーと。
そういう事情を振り返ると、いま女性スタッフ達が笑顔で(しかも外人相手に英語で!)接客してる姿なんて、ある意味奇跡みたいに思えるもんです。家が貧しくて高校行けなかった子とかもスタッフの中にはいますし。
社会開発の面については、たとえば売り上げの一部は生産者コミュニティに還元するし、病気で木が完全にやられた年には補償まで面倒を見る。こういうのも一言でいえば「フェアトレード」とか「ソーシャルビジネス」って言葉で済んじゃうけど、それを成り立たせるためにはいろんな仕組みとか考えがある。
全部は限られた時間で伝えられないから、「女性の社会進出」ってテーマで伝えてもらってるのかな。
注目されればとても嬉しいけど、その分ライバルも増えるし、色んな意見も出てくる。スリランカコーヒーに関しては、自分がそういう時に語り部になれたらいいなぁと思います。
とりあえず、スリランカでも国産の美味いコーヒーが飲み続けられますように。
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