2011/07/21

キャンディアン・ラプソティ

火曜日は自分の誕生日でした。
思えば一年前は赴任まもなくでコロンボでの語学訓練中だったなー
つまりは2年間ある任期の中で、ただ一回のスリランカ式誕生祝いとなるわけです。
ここは完全なるスリランカテイストを楽しまないわけにはいきません。

というわけで午前中オフィスの休みをもらって、キャンディの仏歯寺を訪れる。
ここはスリランカではいわずと知れた仏教スポットの一つです。
朝7時半から行ったんですが、既にお祈りに来ている人がパラパラいて驚き。
キャンディ周辺の仏教徒は学業、安産、お祝いなど何があってもとにかく仏歯寺。
観光スポットにもなってますが、どちらかというと現地の人のための場所です。

自分もすでに何回目かわからないくらい足を運んでいますが、結構落ち着いていて好きな所です。
寺の内観・外観もそうですが、やっぱりここで祈りを捧げている人たちが荘厳な雰囲気を作り出している。そんな感じの場所です。心の拠り所みたいでいいですよね。


タウンで朝食をとった後はとりあえずペーラーデニヤ方面に向かいます。
ペーラーデニヤはキャンディタウンからバスで15分ほど西に行ったところにある町で、
名門ペーラーデニヤ大学やペーラーデニヤ植物園で内外に有名な地域です。
詳しくは「地球の歩き方」などのガイドでも参考にしてください。

ペーラーデニヤ大学は名実ともにスリランカトップレベルの学術機関というか、
まあキャンディを日本でいうところの京都とするならば、京大みたいな感じでしょうか。
学内の敷地も広くて綺麗なので、受験生たちの憧れとされるのも良くわかります。
バスルートと接しているので自分もたまに敷地内を見ることがありますが、
こんなところで大学生活したら楽しいだろうなーとかなんとか。いや別に思わないけどさ。。

一方、そのペラ大の向かい側(?)すぐ近くにあるのがペーラーデニヤ植物園。
ここは広大な敷地を散策しながら様々な植生を楽しめる観光スポットとして旅行者には人気ですが、
実のところ現地の若者にとっては専らデートスポットとなっています。
8時開園のところを9時過ぎにいったんですが、まあ既にいますよね、カップル。
植物には目もくれず、植物の影に隠れてイチャイチャカラナワー。
(訳注:カラナワー=do、~するの意) 年齢的にペラ大の学生も多いのでしょうか。

そういうのは今さら珍しくもないので気にしないんですが、その日は新しい発見も。
植物園の奥、管理人の家みたいなところにちょっと綺麗な休憩所が。
2時間以内なら無料(またはRs.100程度)ということで、試しに入ってみると
なんと休憩所というより綺麗なホテルの一室。てか個室。しかもダブルベッド付き。
いやいやいや、ここ植物園だけど・・何?もしかして植物だけじゃなくそういうものも育んで・・ってなに言わせとngwいやいやいyr.. おれは混乱した!!

・・あとから聞いてみたらランカ人同士のカップルには通常貸さないそうです。少し安心しました。
が、話の展開が少年マガジン的な感じでちょっと焦りました。

その後あんなことやこんなことがありついダラダラしてしまったんですが、
午後は任地に戻らないといけないので急ぎ足で植物園を後にしてバスでキャンディに戻る。
暇なら一日中ダラダラしててもいいかもしれないですね。やっぱり広いですから。


午後は任地に戻って子供会的なイベントに参加。次の日はオフィスで誕生日会。
両日とも慌ててプレゼントを調達してきてくれたオフィサー達に感謝感謝です。
スリランカの誕生日は祝われる方がケーキなどを振舞うと聞いていたので、
わざわざこちらにプレゼントをくれるとは予想外でした。気をつかってくれたのかもしれません。
なんにせよ最初で最後とわかっているから嬉しいですね。同僚からは謎の女神の置物を頂きました。FF6のラスボス戦にこんなのでてきたなーそういえば。

そんな感じで疑問やら発見やらが色々とあったスリランカでのスリランカテイストな誕生日。
次回は日本ですね。では来年も不思議の世界でお会いしましょう。さようなら。

2011/07/02

毎日が森林浴。朝日のシャワーで目が覚める素敵な生活はいかがですか。

普段ここにスリランカでの不満とかを書き連ねていると、
「暗い」とか「根暗」とか「根がダーク」とか色々言われてしまうので、
たまにはスリランカ人について感心することを書いておこうと思います。

たまには、といったけれど実は私は普段からスリランカ人をリスペクトして止まないのだ(棒読み)。
日本人が失ってしまった能力というか、才能みたいなものを、田舎の生活では特に強く感じます。
最近は都会化した若者がショボイ日本人レベルに落ちぶれていくのを見て少し悲しくなります。。
そんな感じでディスリスペクト・スリランカ(第1弾) どどーん。


スリランカ人は朝起きるのがとても早い。少なくとも田舎は。
老若男女ともに大体みんな5時過ぎくらいに起きている。特になにもすることがなくても起きている。
こちらの人は寝るのも早いので、結構健康的な生活をしている。

それだけならただの朝型じゃん、と言われてしまいそうですが。
稀になにかしら夜通しイベントや仏教行事などで寝るのが遅くなることも当然あるわけです。
そんな時にも、彼らはほぼいつも通りの時間に起きます。
これが出来る日本人はなかなかいないでしょう。

一方自分はといえば、日本人のなかでも人生寝て過ごす割合が非常に高い人間です。
目覚ましは起床時間の一時間前(2度寝用)。
オフィスでも寝る。バス待ちで寝る。仏教行事中に寝る。

まあ特に寝不足ってわけじゃないんですが、任地は日射しが気持ちいいですし、
起きてても別にいいことないし的な発想です。本当にダメ人間ですね。はい。

加えて所構わず省電力状態(スリープモード:すばやく作業を再開できる)に突入できるのは、
たぶん日本という戦場で培った「寝れるときに寝ておけ」という教訓の賜物なんでしょう。
バスの中で手すりにつかまって寝ていたらランカ人に驚かれました。
病気だと勘違いされて席ゆずってくれました。ごめんなさい。


嗚呼、こんな自分のダメ人間っぷりはどこから始まったのだろう。。
思い返せば受験生の頃、叩き起こされるギリギリまで寝てて、3限目くらいに学校行って、
お昼食べたら眠くなって、午後の授業は寝ていたような気がします。
そしたらいつの間にか睡眠学習という特技が身についていました。


そんな自分だから余計に気になるんですが、
スリランカ人は睡眠時間が短くてもあまり辛さを感じないんでしょうか。
「昨日何時に寝たの??」「2時くらい」
「今日何時に起きたの?」「5時半。」とかサラっと言ってのける辺りがにくいです。
変に睡眠不足を自慢したりもしません。誇張もたぶん無しです。とても爽やか。
自分も2時に寝て5時半に起きたことはありましたが、起きたら夕日が沈んでて気分も沈みました。


とまあ色々書き連ねてみましたが、こんなことを考えていたのには理由がありまして。
実は今日初めてスリランカで寝坊をしてしまって、オフィスに遅刻したからなんですよね。
朝5時半くらいに誰かからモーニングSMSが来ていたんですが、
返信しようと携帯を握りしめたまま、魂が日本に里帰りをしてしまいました。

日本-スリランカ 心の旅 往復3時間。楽しかったな~
ほんとに寝坊なんて久しぶりです。気合い入れていこう。

と書いたところでもう寝ます。おやすみ。