2010/07/19

#4 : スバ・ウパンディナヤック


今日はなんと自分の25回目の誕生日。
少し前までは、こんな場所でこの日を迎えることなんて想像もできなかったので、ついつい物思いに浸ってしまいそうです。

ランカでの誕生日の祝い方は、日本と少し違っています。
誕生日の人がケーキを買って、日ごろお世話になっている人に食べさせてあげるらしい。
ランカ人の奉仕精神ここに極まれりです。
いまは日本人と一緒にいるので普通に祝ってもらったけど、
来年はランカ・スタイルにどっぷりつかって祝うことになるでしょう。


四半世紀も生きてきて、自分はあまり人生経験の豊富なタイプではないけれど、
それでも巡りめぐってここまできたんだなぁーと思うと、なんだかホロスコープの書かれた巻き紙の上を生きている気分。

そういえば以前、同期隊員の手相占い師に手相を見てもらったんですが、
どうやら僕の手は線が薄すぎてピーターパンレベルらしい。
ふとスラダンを読み返していたら、小暮先輩に「大人になれよ」と言われました。

頑張ります。

2010/07/06

#3 : バスに乗ってみる


私が今住んでいる場所から事務所までは
毎日バスで小1時間ほど通う必要があるのですが、
その際に1回だけ乗換え箇所があります。
これがなかなか厄介で、
駅の名前や周りの景色など
土地勘がないと降りる駅を見逃してしまうことに…

スリランカではバスは庶民の足として、かなりの需要を持っているようです。
特にコロンボは日本で言えば首都圏の電車と同じくらい人が込み合っている状態です。
ただあまりに庶民的過ぎるのか、
駅名が表示されるわけでもちゃんとアナウンスされるわけでもないので、
自分で外の景色を見ながら降りる駅を判断することが基本のようです。
これが部外者にはかなり難しいため、
最初のほうは車掌さんに「ここに着いたら教えて」と頼んでおくほうが無難。
というかそうしないとまず降りられないような気がします。

バスのなかは人混みですごい熱気なので、
みんな無表情で若干怖いですが、頼めば意外に(?)親切な対応をしてくれたりします。
バスの車掌さんは、スリランカ滞在10日間で見た感じでは、
いまのところ最も頑張って働いている人たちだと思います。
 

2010/07/01

#2 : コロンボホームステイ

スリランカJOCV事務所では現地訓練の一環として、
コロンボ周辺でのホームステイプログラムを実施しています。
スリランカでホームステイを受け入れられる家庭となると、
ある程度裕福な家に限定されるはずなので、
実際のランカ・スタンダードには程遠いのかもしれませんが、
まずは足慣らしといった形です。
(まあ現実的には足慣らしで一杯一杯です)

ちなみに私がお世話になる家庭は、
バーガー人(オランダ系)の青年実業家の家になりました。
奥さんはシンハラ人で、以前日本に留学していた経験があるそうです。
子供は8歳と11歳の男の子、どちらもサッカーとクリケット狂(笑)
おかげさまでW杯はほとんどリアルタイムで見ることができました。

スリランカは多民族が混在して生活している国で、
基本的には多数派で7割方を占めるシンハラ人と
3割程度を占めるタミル人に大別されます。
それにムーア人やバーガー人など、
歴史的背景にルーツを持つ人たちも多く生活しています。

内陸部は植民地支配の影響が遅かったためか、
原住民や生粋のシンハラ人・タミル人が多くいるそうですが、
現在私が住んでいるコロンボ周辺は海辺の町として植民地化され発展してきた経緯があるため、様々な人種が混在し、とてもエネルギッシュな町になっています。

私はシンハラ語の勉強も兼ねてホームステイをしているはずなんですが、
この家族はそういった背景もあって日常会話は全て英語(!)
もちろん8歳の子供も流暢な英語をしゃべるため、
あまり英語が上手くない自分は(気分的に)かなり残念な立場に置かれています。

植民地化の影響をモロに受けたコロンボは、
どうやらスリランカでもかなり異質な文化ミクスチャーの地。
カルチャーショックを受ける以前に、
ここのカルチャーを特定できずにいる自分に気付きます。