2010/10/17

#15 : small world


この町には日本人が自分一人しかいないため、ある意味では自分が日本代表みたいなもの。
自分のイメージ=日本人と直結しかねないので、なんだかんだ評判というやつを気にして生活しています。

ところが今の自分が現地で尊敬を集められているかというと、実際そんなことはない。


せいぜい「日本人だから金持ってんだろうな、こいつ」程度か、もしくは現地語が話せないことで「言葉すらロクに話せないやつが来た」と思われているかもしれない。こっちの人にとって比較対象が全くないというのが非常に苦しいところだ。

赴任して一番最初の自己紹介のときに、学歴についての質問を受けたあたりから既に歯車は狂っていた。ここも他の途上国と同様、学歴が社会的地位のかなり大部分に影響する。それはもう、日本が学歴社会だのどうの言ってるのがかわいらしく思えるくらいだ。そしてその時自分は、まあ一番最初だったので謙遜もあって「いやー大したことないんですけど」とつい言ってしまった。


が、完全に言葉通り受け取られました。
その時点で「こいつ馬鹿」確定です。本当にありがとうございました。


それ以降は「低学歴」のレッテル以外にも「英語が全く話せない」という追加事項(しかも半分事実だからなお苦しい)が足され、ここのところフォローに必死。実際今日も学歴や学校の話になって、日本人の数学力について質問をされた。こっちの生徒の学力は詳しく知らないが、まあ日本には受験戦争なんてものもあるし、小中高12年間勉強するからそれなりなんじゃないの、とは答えておいた。もはや一切の謙遜なし。というより若干ムキになる自分。
するとしばらくして「ちょっと問題を作ったから解いてみてくれ」と紙とペンを渡された。なんなんだ暇なのかお前は。しかしその問題とやらが普通の分数の足し算掛け算・・・この野郎、絶対におれを馬鹿にしてやがる。ちょっとカチンときたので、こんなの紙もペンもいらないでしょって言って、めんどくさいから口頭で答えてやった。



が、普通に間違ってしまいました。本当にすいませんでした。

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