2010/08/07

#6 : バラまきたいのは山々だけど


配属先に赴任になり、ようやく活動開始…といきたいところですが、カウンターパートが忙しく、いきなりほぼ一週間ほったらかし状態。
てか仕事中に出かけるぞ的な雰囲気になって、ついていったら葬式だったなんて展開もありました。

他はちょっとだけミーティングやって、あとはお茶するだけのそんなオフィスアワーの繰り返しです。

まあお茶しながら話していても、ほとんど「何しに来たの??」って感じで、
「勉強しにきたんだっけ」「奨学金もらってるの?」といった質問がほとんど。
外国人なんて珍しいから興味持ってもらえるだけで良いんだけども。

なかでも一番答えにくい質問が「お金のこと」と「仕事のこと」。
この二つは誤解されると後々のダメージが大きそうで、とてもセンシティブ。
でもみんな必ず聞いてくるんですよ。お金のこともズバリと聞いてきます。

語学力が拙いこともあって最初は変な期待をされないようにはぐらかしていたんだけど
段々この手の質問が増えてきて、やっぱりこれはキチンと説明しとかないとなーと思った。

こんな時にうまい説明=即ち自分に不利な要素をすべて隠しつつ正しい説明をすることができる人は羨ましい。
自分の場合は「この地域のコミュニティ開発を手伝いに来ていて、地域産品を生かしたプロダクトデザインをやりたいんです」って説明したけど、伝えたら伝えたで、こんな話になってしまう。

「よし、おれに良い考えがある。ここにトマトソース工場を作ってそれを売ってくれ。」
「その場合、工場を作るのにすごい費用がかかりますが…」
「いや、かからないよ。日本の企業が作ってくれればタダだ。」
「いや、そういうのとは少し違うんですよ。」
「じゃあお前はなにをしにきたんだ」(繰り返し)

必ず注意しないといけないんだけど、
「日本人がくる」=「金がもらえる」という夢の方程式が村レベルの地域ではかなり強い。
自分にそんな莫大な資産&権力はないんだってことを、念を押して言っておかないと、
その意識の差が後々の活動にダイレクトに影響してくるんだろうと思う。

この反応に関してはある程度想定の範囲って感じですが、
今後は予期せぬ反応がたくさん出てくるだろうし、その時の答えというのはかなり重要。
どんな仕事もそうだろうけど、活動初期はなにをやっていいかわからなくて
その癖にいろんな影響を及ぼしそうな気がするので要チェック。

色んなところに地雷が埋まってそうな気がするので、まさに手探り状態ってところですね。

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