2011/09/03

8月に書いたやつ。


どうもこんにちは。
こちらスリランカの古都キャンディではペラヘラという大きなお祭りが終わって、少し生活が落ち着いてきたところです。

そんな時にちょっと気になるのが、先月あたりからスリランカのかなり広範囲にわたって出没しているという「グリースデビル」という怪人の話。

英語名でグリース(油?)+デビル(悪魔)なのですが大使館訳では「油まみれの鬼」という洒落た通り名で呼ばれています。任地の村の人たちが鬼だ鬼だ騒いでいたので何かと思っていたのですが、まあそういうことか。聞いたところ風貌が油まみれの黒々とした奴ってことらしい。

ことの発端はたぶん先月末あたりのあれかなーと思う。
スリランカ中央南部あたりの地域で猟奇殺人的なものがあって、その犯人は後日逮捕されたらしいですが、その間しばらく逃亡していたので、スリランカ各地の村人たちが疑心暗鬼になって、大きな話になってしまったのではと思われる。勝手な想像だけど。

7月末あたりから任地の村でも泥棒騒ぎがあって、それが鬼だ幽霊だ怪人だと言われるようになって、他の日本人にその話したらその人たちの町や村でも同じようなことになっていて・・というちょっとしたカオス。

俺 「なんか騒がしいですけど、何かあったんですか」
村人「昨日、家の近くに鬼が出たんだよ」
俺 「えっマジすか??誰が発見したんですか」
村人「いや誰も見てないけど、犬が吠えていたらしい」
俺 「えっ、いやいや犬は毎晩吠えてるじゃないすか」
村人「そうだな・・だから毎晩見回りをやらないといけないんだ」
俺 「・・・」
村人「そのせいで最近は仕事が進まなくて・・」
俺 「・・・」

開きつつある異世界の扉。正直ついていけん。。まあ見ての通りというか、単に噂から出たデマ情報が拡散してしまっただけだと思うんだけど、それがなんと市民の暴動に発展した町がいくつかあるらしく、遂にJICA事務所からも安全通達が出されることになりました。

しかし怪人騒ぎで暴動って・・自分としては今回の騒動も単なるネタ程度にしか思ってなかったんだけど、村の人たちからしてみればかなりシリアスな問題らしいです。わからなくもないが暴動って・・


実は昨日自分の住んでる村で、本物の泥棒が捕まったらしい。それが警察に捕まったんならまだよかったんだろうけど・・怪人騒ぎで夜回り警備に出てる一般市民に捕まったわけですよ。当然の如く、犯人は集団リンチに。。

おれもたまに町に出てて帰り遅くなるときとかあるし、それで暗がりで不審者扱いされてリンチにあったりしたら洒落にならないからな。しかしそれが起こり得る状況がいま出来つつあるわけだな。これぞ集団心理。シリアス。実際昨日捕まった泥棒ってのは未遂犯なんだと思われる。


スリランカ、村人の7割方は携帯電話持ってるし、テレビやら洗濯機、パソコンもそこそこ普及しているから結構発展している印象があるんだが、これを聞くと何か日本とは別の世界だな、、と思ってしまう。

No comments:

Post a Comment