ジャフナ旅行、良かったです。
まだまだ気軽に行ける場所ではなくて、紛争の傷跡も沢山残ってる。
普段意識しない平和とか民族って問題について、色々と考えさせられる旅でした。
まあ書くと長くなりそうなので、詳しくは気が向いたときに。
ということで今日は別の話題。
うちの地域ではフィールドワークの一環として、
子供会での日本文化教室みたいなものを開催しています。
普段は日本語教えたり折り紙教えたりといった程度なのですが
さすがにそれだけでは飽きてくる。子供がではなく自分自身が飽きてくる・・
ということで今新しく考えてるのが、まあひとつ日本の小話でも聞かせてやろうかと。
それもちょっとクイズ形式にして簡単なディスカッションでも出来たらいいんじゃないだろうかと。
そんな風に思い立ったわけです。
元々はオフィサー達と話していた時に、5Sやカイゼン運動などの啓発活動ができたらいいよね、
とか言ってたからなんだけど、そしてそんな話は5秒後にオフィサーは忘れていたけれど、
特に子供たちと絡む機会があるのだから彼らに考えさせられる小話でも提供したら面白そう・・と思ったわけです。
そこでとりあえず日本の有名な話をシンハラ語に訳す作業を始めました。
最初の題材は「ホトトギス」の話にしてみた。特に思い入れとかはない。
かの戦国武将、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3人の性格をホトトギスの鳴かせ方で謳った詩ですね。
そのまんまではただの詩の朗読になってしまうので、子供たちにはその場でそれに合わせた詩を作ってもらおうかと考えています。
まあ最初はかなり難しいでしょう。正解のない質問というのは慣れてないと難しいでしょう。
ただ子供たちに「???」マークが付くこともまた面白いと思うのです。
自由に発想するという作業はこの辺の学校であまり重要視されていないと聞いているので。
そんなわけで(暇つぶし的に)作業開始したんですが・・いきなり壁にぶち当たります。
一応訳詩は自分で簡単に作って、あとでオフィサーにチェックをかけてもらったのですが
「この表現はちょっとおかしい」「ここはこうしたほうがいい」と直してもらってるうちに
いつの間にかほとんどの文章が改変されていき・・ちょっと待て、話変わってなijoi... う、うわぁぁぁー・・・
(10分後)
うーん、信長なんかいい奴っぽくなってるし・・秀吉をプライムミニスターだとか言って勝手に納得しだすし、皇室の人を登場させようとするし、訳が分からん。。何が起こった・・
草稿の時点で、出来る限りスリランカ人にも馴染みやすいよう気持ち的に軽いテイストにしておいたのだが、それが裏目に出たか・・ 例えば、実際は武将本人たちが詠んだ詩ではないけど話の都合上そういうことにしておいたりと。
3人の性格を表した鳴かないホトトギスへの対処法。そしてそれぞれの運命や生き様。
どうやらスリランカ人にとっては、このホトトギスの例え話、表現方法はあまりピンと来ないようです。これも感覚の違いでしょうか。
こっちの人は結構詩の朗読とか好きだし、すんなりいけるかと思ってたんだけど甘かった。
ちなみに最初の出だしは「信長、秀吉、家康の3人が仲良くお茶をしているところにホトトギスが飛んでくる」という、いかにもスリランカ的でオフィサーたちが想像しやすいシチュエーションに改変しておいたんですが・・さらにその後ホトトギスに向かって詩を詠み始めるという、素晴らしいスリランカンコンボじゃないか・・
いや本当にこれ、思い付いたときは結構イケると思ったんだ。
いまはおれが泣きたい気分、ホトトギス。
ジャフナ楽しかったですね。
ReplyDeleteホトトギスの話、こういうのはスリランカ人は苦手でしょう。
でも、どんなふうになるのか楽しみです。
実施後の報告期待しています。
ジャフナ良かったです。
ReplyDelete自分は紛争終結後に赴任してきたので・・
タミル人についても少し理解が深まりました。
こういうサイドワーク的な活動のほうがリスクが少ないから色々試せるんですよね。子供だけでなく大人にもやってみたいです。
どんどん試して、どんどん失敗して、最後に一回くらい成功してください。
ReplyDelete「ホトトギス」の話は、ランカ人には理解不能と思うけど、日本の昔話とかは面白いかもよ。「うさぎと亀」とか「金の斧と銀の斧(日本のじゃないか?)」とか。
紙芝居でやってもいいかも。
そうですね。あと一年で試してみたいことは色々あります。
ReplyDelete「うさぎと亀」いいかも・・紙芝居やる技量はないかもしれませんが、自分なりのアレンジでやってみます。