2012/04/04

おっさんと2人暮らし 先生はとても尊敬されています


一緒に暮らしているおっさんは、地域のセントラルスクールの元校長先生。
スリランカの村における教員の地位は微妙に高く、基本的に生徒は先生に絶対服従である。

我が家のおっさんは’元’校長だけど当然ながら十二分に権力者。
校長とはいわば The 先生 of 先生だから、村内での地位は確固たるものだ。
 
そして更に肝心なのは、現在の村人の多くが世代的に自分の教え子という王国体制が築かれていること。 校長先生がイエスと言えば、キリストがどんなにノーと言おうと村ではイエスなのである。


自分がこの村に赴任した当初、村には牛乳を売っている店がなかった。
牛乳好きの自分としてはちょっと凹んだけれど、このことをおっさんに話すと、 次の週から早速店で牛乳の仕入れが始まっていました。
店の主人も元教え子なので、「校長が言ったから」で仕入れが決まってしまう村クオリティ。
このときは素直に「校長スゲー」と感心したんですが。

しかし村中に元教え子がいるというのは実際困ることも多い。
自分が店で何か珍しいものを買えばその情報は全て校長に伝わるし、
自分が職場から家に帰るまでの立ち寄った先とかも見事なまでに筒抜け。
セントラルスクールではスパイ教育も盛んに行われているようです。

そのため最近はおっさんの息のかかっていないお店で買い物をすることが多い。
特にムスリムの人が経営している薬局は小さいが品揃えがマツキヨ並みなので重宝しています。
シャンプーや洗剤、シリアル各種になぜかレッドブルまで置いてあるから驚きである。
村人誰もレッドブルなんて買わねーだろ!!と突っ込みたくなるが、
プライバシーが守られているからたまに買ってしまったり。。 このあたりムスリムの商売感覚は流石だな~と思います。

参考までにレッドブル1本は紅茶10杯分の値段です。
そして村の情報伝達速度はフレッツ光とかよりも速いようです。